映画「女が眠る時」ラストへ至るまでが意味不明です。見どころはあの人だけ
西島秀俊とビートたけしが共演する映画「女が眠る時」を借りてみました。
この2人が画面に映っているとどうしても「劇場版 MOZU」を思い出してしまいますが、全然違いますよ。
一応言っただけです。分かってますよ、それ位。
「劇場版 MOZU」はコチラ
映画「女が眠る時」のあらすじ
主人公の清水健二は、作家として活動してはいますが、1作目の本のヒット以来、2作目は鳴かず飛ばずで3作目もなかなか書けないでいました。
スランプから未だ抜けられず、就職して働く事を決意した健二は、その前に1週間の休暇を取り、妻の綾と共に伊豆のリゾートホテルにやって来ました。
編集者である妻の綾との関係は、スランプに陥った事でギクシャクしており、健二の就職も綾が望んだものでした。
滞在初日に、健二がホテルのプールサイドで無気力に寝そべっていると、隣で寝そべっていた妻が「向こう側の2人を見て」と言ってきたので、反対のプールサイドに目を向けると、親子ほど年が離れているが親子には見えない男女のカップルがいました。
気がつくと健二は、その初老の男と若く美しい女に目を奪われていたのです。
その夜、妻からはセックスを求められますが、健二は応じる事が出来ませんでした。
眠れずに夜のプールサイドで1人佇んでいた健二は、昼間見た男女の部屋が一階のプールサイドから見える位置にある事を発見して、思わず覗いてしまいました。
次の日も健二は、プールサイドにいる2人をじっと見つめていました。
そして、夜には再び部屋を覗きに行ってしまうのでした。
すると、部屋の中では、ベットで眠っている若い女のうなじのうぶ毛を男がカミソリで剃っていました。
終わると、女の寝ている姿を撮影していたのです。
部屋に戻って妻の寝る姿を見つめる健二でしたが、やはり眠れずに、再び夜のプールサイドにやって来ると、プールサイドには例の男がいました。
健二は男に話しかけてみる事にします。
その男は佐原と言い、おもむろにスマートフォンを取り出すと動画を見始ました。
佐原が言うには、連れの女・美樹を10年もの間毎日撮影しており、美樹の最後の日を記録しようとしていると言うのです。
健二はその後も2人が気になり、観察し続け、後をつけたり、部屋に忍び込んだりする様になっていきます。
果たして、健二はどうなっていくのか? と言ったお話です。
映画「女が眠る時」の主なキャスト
西島秀俊
ビートたけし
忽那汐里
小山田サユリ
映画「女が眠る時」のレビュー
難しい話でした。
就職が決まってるとは言え、健二は作家さんですから、リゾートでふらふらしていても創作活動の一環として来ているんでしょう。
健二が部屋のデスクに向かって、ノートに何やら書いていたり、ノートパソコンでカタカタやってる姿がありましたし。
なので、おそらくですけど、その健二の頭の中の妄想と言うか作品と、現実が交互にシーンとして繋がっていくと言う映画なんだと思います。
でも、どれが現実で、どれが健二の妄想なのか、ほとんど分かりません。
それがとても映画を難しくしていて、なかなか理解に苦しむストーリーでした。
ちょっぴりエロいシーンもあるので、PG12の作品なんですけど、大人が観ても中身全く分かりませんよ。
あれよ、あれよと言う間に、ラストには健二の新しい作品のヒットお祝い会みたいなのが開かれて、そこで初めて「今までのは作品の中の事で、それが完成したのか」ってわかる感じです。
ビートたけしの不気味な感じとか、西島秀俊の真面目な奴が踏み外していく感じとかは、観ていて面白かったんですけど、何分ストーリーが全く理解できないので、半分過ぎてからはツライ気分になってしまいました。
もう少し分かりやすくしてくれても良かったのになぁと思います。
この映画を観て良かったなと思える点は、小山田サユリさんという素晴らしい女優さんが発見できた事ですね。
勉強不足でこの映画を観るまでは知らなかったんですけど、見た事はあったかもしれないですけど、小山田サユリだという認識で見ていた事はないので、知れて良かったです。
調べたら、40歳を過ぎているらしいんですけど、綺麗で演技も上手くて素晴らしいですね。
ちょっぴりエロいシーンでは、彼女の裸も出てきますが、裸も綺麗で素敵です。
40歳オーバーとは思えませんね。
それ位ですね、良かった点は。
西島秀俊とビートたけしの共演で、豪華ではありましたが、ちょっと残念な映画でした。
レビュー俳句
「豪華でも
わかりづらくて
辟易だ」
小山田サユリさんは良いですね。今後注目していきます。
(C)2016 映画「女が眠る時」製作委員会
小山田サユリの出演作