映画「レッド・ドーン」評価のしようが無いくらい雑。設定は良
北朝鮮が空から降ってくると言う、耳で聞いただけではコメディかなと思ってしまう様な設定の映画「レッド・ドーン」を借りてみました。
奇想天外な発想の映画ですが、いたって真面目です。
映画「レッド・ドーン」のあらすじ
主人公はクリス・ヘムズワース演じるジェドです。
ジェドは海兵隊に所属しており、休暇でイラクから故郷に戻って来たのです。
その足で、弟のマットが所属する高校のアメフトの試合を見て、バーへと繰り出しました。
バーでしばらく飲んでいると、突然停電が起こります。
はじめは何かの演出だと思って皆歓声をあげていましたが、どうやらバーだけではなく、町全体が停電となっているようでした。
ジェドとマットが家に帰ると、警察官である父・トムは町の様子を見にパトロールへと出かけて行きました。
翌朝、地震のような地鳴りと破裂音を感じて起きたジェドとマットは、外へ出て驚きの光景を目にします。
空一面に飛行機とパラシュートが広がっており、そのパラシュートで、次々にどこかの空挺部隊が降りてきていたのです。
ただならぬ事態を察知したジェドは、すぐさまマットを車に乗せると自分も乗り込み、父を探しに走り出しました。
町には降りてきた兵士や装甲車がそこら中におり、次々と住人を拘束しています。
しばらく走って父のパトカーを発見したジェドは、共に避難しようとしますが、降りてきた兵士に阻まれ、トムは町に残る事になります。
トムからマットを託され、山小屋へ行けと言われたジェドは車で山小屋へと向かうのですが、マットから、ガールフレンドであるエリカの家によって欲しいと言われ、そこへ向かいます。
しかし、そこにはすでに兵士がやって来ており、エリカは拘束されていました。
ジェドとマットの乗る車にも兵士が迫って来たので、仕方なくエリカを諦め、他に逃げ出して来た若者数人を連れ、山小屋へと向かいました。
山小屋は、まだ敵の包囲からは外れており、ここで一晩越す事に。
翌日、ジェドとマットが町へ様子を見に降りていくと、町は占領状態にあり、攻め込んで来たのは北朝鮮の軍隊だと分かります。
一旦山小屋へ帰って、これからの事を考えようと思っていた矢先、山小屋は包囲されたと仲間から聞かされます。
そこで、遠目に山小屋を観察していると、チョウと言う指揮官に拘束された父・トムの姿がありました。
拡声器で山中へ逃げているジェドとマットに声をかけろと命令されたトムは、「勇気を出して戦え。このクソ野郎共を倒せ」と2人に声をかけます。
そして、喋り終わるとチョウに射殺されてしまうのです。
目の前で父を殺されたジェドとマットは、北朝鮮軍に復讐する為、仲間と共に立ち上がる事を決意します。
果たして、ジェドとマットは父の仇を討てるのか? と言ったお話です。
映画「レッド・ドーン」の主なキャスト
クリス・ヘムズワース
ジョシュ・ペック
ジョシュ・ハッチャーソン
エイドリアンヌ・パリッキ
イザベル・ルーカス
映画「レッド・ドーン」のレビュー
設定は奇抜でとても面白かったんですが、ストーリーがちょっと現実離れしすぎてたかなと思います。
ジェドは海兵隊員ですから、銃などの武器を使えたり、色々な知識があるのは分かりますが、その他の仲間はアメフトの試合をしていた高校生や女子です。
言ってしまえば、女子供のレジスタンス部隊なのに、急に戦場慣れした兵隊のような働きを見せ始めるのは違和感がありました。
武器も弾薬も足らないので、敵の兵士を罠に誘い込み、倒して奪う場面があるんですが、少年少女達がためらいもなく銃をぶっ放して、北朝鮮兵を殺して行くんです。
その後、死体から武器や装備を奪うんです。
とりあえず入れとけばいいだろ程度に、仲間の1人が吐くシーンがあるだけで、その他の仲間は何も感じていないかのように、淡々と奪っていく姿は狂気さえ感じます。
戦争のそう言った狂気を描こうと言う意図であれば正解なのかもしれませんが、ちょっと僕には受け入れ難かったです。
もっと、人を殺してしまうという事に対する葛藤などを入れてもらわないと、リアリティがないなという感じが、どうしてもしてしまいます。
奪った装備の中から、黒のビニールテープにグルグル巻きにされた木の表札みたいな物が出てくるんです。
観ている僕は「?」と思ってましたけど、取り出した少年はそれを見るなり「C4爆弾だ」となっていました。
もはや兵士ですよね。
普通見た瞬間に爆弾ってわかる?
確実にハイスクールのアメフト少年では無いです。
少年少女の兵士化が急激過ぎてついていけなかったです。
その後もストーリーについて行けなかったですね。
敵の本拠地にラクラク侵入してしまうし、北朝鮮兵は弱いし、ラストも雑な感じでした。
おもむろにジェドが殺されて、レジスタンスのリーダーになったマットが新しい仲間を率いる事になり、戦いは続くと言う終わり方なんです。
え!?占領に関しては結末なし?!
北朝鮮のアメリカ侵攻の背景も何も分からなくて、ジェドのお話は終わりと言うような局地的終わり方でした。
スッキリしませんでした。
設定は面白かったんですけどね、もったい無い。
レビュー俳句
「設定に
頼り過ぎてる
話が雑」
ストーリーをもう少し考えようよ。
90分位の映画だったので、後30分使って何とかすれば良かったのに。
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将来こういう事もあるかも知れませんね。