映画64とドラマ64の差はギャラの差?NHKの制作費はどこへ?
(C) 2016 映画「64」製作委員会
「犯人はまだ昭和にいる」と言うキャッチコピーが印象的な映画「64 ロクヨン」がかなり面白そうなので調べてみました。
原作は「クライマーズ・ハイ」「半落ち」などで有名な横山秀夫が書いた小説「64」で、「このミステリーがすごい!」で宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を抑えて1位に輝き、ベストセラーとなった小説です。
ドラマ64のキャストは不評
NHK『土曜ドラマ 64(ロクヨン)』公式サイトより
2015年に実はドラマ化されていたんですね。
僕は勉強不足で全く知らなかったのですが、ピエール瀧主演でNHKにて放映されていたみたいです。
ドラマ版64は、文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門の大賞を受賞するなど、内容的な部分では評価を受けていたようなのですが、視聴率はイマイチ振るわずに、ネットではキャストが悪いだのと酷評を受けてしまっていました。
映画64ではキャストが豪華
(C) 2016 映画「64」製作委員会
ドラマ版が放送されていた頃にはすでに映画64の撮影は始まっていたので、ドラマ版の酷評を受けて映画版の出演者が豪華になったということはないと思いますが、映画64は凄い面々ですね。
でも、映画64のキャストがここまで豪華、豪華ともてはやされているのに、ドラマ64のキャストが酷評を受けているのは同じ原作を扱っているのになんだか可愛そうに思えてきます。
芸術祭で大賞をとるくらいなので、ドラマの内容自体は良かったんだと思いますよ。それでも視聴率が取れなかったのはやはりキャストなんでしょうか?
ドラマ64と映画64を比べてみよう
役名 - ドラマ64 - 映画64
三上義信 - ピエール瀧 - 佐藤浩一
三上美那子 - 木村佳乃 - 夏川結衣
諏訪 - 新井浩文 - 綾野剛
美雲 - 山本美月 - 榮倉奈々
目崎正人 - 尾身としのり - 緒形直人
日吉浩一郎 - 水澤紳吾 - 窪田正孝
辻内欣司 - 古今亭菊之丞 - 椎名桔平
赤間 - 平岳大 - 滝藤賢一
荒木田 - 中原丈雄 - 奥田瑛二
二渡真治 - 吉田栄作 - 仲村トオル
幸田一樹 - 萩原聖人 - 吉岡秀隆
秋川 - 永山絢斗 - 瑛太
雨宮芳男 - 段田安則 - 永瀬正敏
松岡勝俊 - 柴田恭兵 - 三浦友和
比べてみると歴然ですね。やっぱりドラマ64に比べて映画64のキャストの方が明らかに知名度が高いです。
ドラマや映画の中身はキャストとは関係ないとは思いますが、ここまで違うと作品の良し悪しに関わってきてしまうと思わざるを得ないんじゃないでしょうか。
ドラマ64はNHKですからね、ギャラが安いから有名な俳優さんは断っているのでしょうか、NHKのギャラが安いって言うのは有名な話ですから。
ダウンタウンの松ちゃんも、昔紅白に出たときのギャラが安いとトークのネタにしていましたし。
NHKの制作費はどこへ消えてしまうのか
ちょっと調べたらNHKの1日に使う番組制作費は世界一高くて、15.29億円と言うことでした(2016年度)
NHKの1日の番組制作費は15億円、先進資本主義国の中でも異質なメディア企業の巨大化...|六道輪廻サバイバル日記
なのに、何でギャラは安いのでしょうか? 制作費はどこへ行ってしまうのか?
なんだか黒い話になりそうなのでこれ以上はやめておきますが、NHKは朝ドラや大河ドラマをはじめ、良いドラマを結構作るなと思っているので、もっとギャラを払ってあげて、もっと良い俳優を呼んで、良いドラマ作ってほしいですね。
そうなっていれば、ドラマ版の「64 ロクヨン」も違った結果になっていたかも知れません。
ドラマ版のキャストが悪いとは思いませんが、人を呼べる布陣では無かったと思います。
そんな、映画版「64 ロクヨン」はヒットするのでしょうか?
公開日
映画「64 ロクヨン/前編」は2016年5月7日から、映画「64 ロクヨン/後編」は2016年6月11日から全国東宝系にてロードショー。