「ディストラクション・ベイビーズ」予告の過激さに不安を覚える大人達
(C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
柳楽優弥が主演を努める映画「ディストラクション・ベイビーズ」が気になるので、予告を見たり、ネットで検索してみたりしました。
まずはあらすじと予告
愛媛県の港町に芦原泰良と将太の2人の兄弟が住んでいました。
毎日喧嘩に明け暮れる日々を送っている兄の泰良は、ある日松山の繁華街へと出陣していきます。
そこでも、だれかれ構わず喧嘩を吹っかけていると、それを見ていた北原裕也が泰良に興味を持ち、行動を共にする事に。
すると2人は、通行人を無差別に襲い始め、たまたま奪った車に乗っていた那奈をそのまま連れ出し、松山市外へと向かうのでした。
その先に何が待つのか? と言うお話です。
過激さを懸念する大人
こういう映画が出るとなんとなく不穏な気持ちになりますね。
人はどうしても過激な描写を求めてしまうものなので、こういうニーズがあるのは分かりますが、主人公が少年だと言う事に恐ろしさを感じます。
「ヒーローショー」とか「クローズ」とかでもそうですけど、暴力を振るう事をカッコ良く撮りすぎて、あおり過ぎだと思うんですよね。
ヒーローショー
クローズ
もはや僕もおじさんと呼ばれる中年域に入ってきたので、少年達に無差別に襲撃されたらひとたまりもないですから。。。
安全な世の中を望むものです。。。
暴力にカリスマ性を持たせ過ぎるのは危険だと感じてしまいます。
現実の世界で少年達がマネしたら大変な事ですから。僕に子供はいませんけど、もし子供がいたら見せませんね。
映画の演出としての暴力
一方で、この映画を楽しみにしている僕がいるんですよね。やっぱりケンカとか暴力はカッコ良く見えますし、強さへの憧れもありますからね。
男なら一度は強い男に憧れるものです。
終わり方を考えるべき
爽やかなハッピーエンドっぽいものにしてしまうと、暴力が正当化されてしまう感じがすると思います。
なので、服役するとか、その後の人生で苦労するとか、現実の部分も少しは描いて欲しいですね。そこからの再起、これこそ良い終わり方だと考えます。
観ている人も応援出来る終わり方がベストで、現実の部分も描いておけば、子供にも「暴力したらああなるよ、やったらダメよ」と言い易いです。
子供いないんですけどね、結婚もまだです。。。
究極はジャッキー・チェン
「ディストラクション・ベイビーズ」とジャッキー映画では、扱うテーマもジャンルもまるで違うので、話にならないですけど、ジャッキー映画の様にして欲しいなぁと希望を込めて言います。
強さを描いていて、それでいて暗い気持ちにもならず、観た後は爽快な気分になるので、なんとかならないですかね。
ま、色々書きましたけど、この手の映画好きなんで観てしまうと思います。
公開日
2016年5月21日からテアトル新宿他、全国でロードショーです。