映画「タイム・トゥ・ラン」名優ロバート・デ・ニーロが凄い!
ロバート・デ・ニーロ出演の「タイム・トゥ・ラン」を借りてみました。
あまり有名な映画でもなく、日本でも全国では公開されていなかったので、なんとなく危険な香りがしますが、ロバート・デ・ニーロなので大丈夫と言い聞かせて観る事にします。
タイム・トゥ・ランのあらすじ
主人公はカジノでディーラーをしているヴォーンと言う男。
ヴォーンが働くカジノ「スワン」を取り仕切るのが、ロバート・デ・ニーロ演じるポープです。
スワンでは中国マフィアの資金洗浄なども請け負う裏の顔を持っており、ポープは金を盗まれない事を信条として、盗んだ相手からは必ず回収し、始末します。
それが、弱みを見せられない裏社会で生き抜くルールだと信じています。
そんなポープに、ヴォーンは30万ドル貸してくれるよう頼みに来ます。
ヴォーンには娘がいるのですが、難しい病気で手術しなくてはならないのです。
保険適用外の手術と治療なので払うあてがなく、最後の手段として、ポープに頼みに来たのでした。
しかし、ポープに無下に断られたヴォーンは口論となり、カジノをクビになってしまいます。
どうしても、娘の手術代を手に入れたいヴォーンは、同僚のコックスから誘われた、カジノの現金強奪計画に加わる事を決意します。
決行当日、内部事情に詳しいヴォーンらは、何とか現金強奪には成功しますが、逃走用の車を失い、偶然通りかかった路線バスを占拠し、逃走する事になります。
ポープの部下達は当然の事、警察からも追われる身となってしまったヴォーン達。
果たして、逃げ切れるのか? 娘の手術代を手に入れる事が出来るのか? と言ったお話です。
タイム・トゥ・ランのレビュー
一応、ラストはどんでん返しがあるのですが、なんか無理矢理感が強くて、ちょっと納得いきませんでした。
ヴォーン達がバスジャックをして、乗り込んだバスに妊婦が乗っていて、逃走途中でバスのガソリンがなくなり、警察との取引で、給油と引き換えにその妊婦と子供を降ろすのです。
実は妊婦はヴォーンの妹で、しかも妊娠なんかしてなくて、お腹に現金を詰めてバスを先に降りて、手術代を無事届けると言うラストなんですが、無理矢理感が強くないですか?
バスに乗ったのは、逃走用の車を仲間が乗って逃げたからで、あくまで偶然だし、バスにはコックスら他の仲間も乗っていたのに、いつ腹に現金を詰めて、なぜコックスらは現金がなくなっている事に気付かないのか。
バスが警察に追われる事になったのも、偶然パトロール中のパトカーに見つかっただけ。
警察に追われなければ、すぐ乗り捨てていたかもしれないのに。
後付け、こじつけ感がグイグイくるので、ラストで消化不良を起こしてしまいました。
最初からの計画で、カジノを出た後、ヴォーンだけは逃走用の車には乗らず、バスで逃走を図り、ポープの手下に捕まった場合に備えて、妹に金を預けようとしてたって事で納得するようにはしてるのですが、何となくモヤモヤするラストでした。
そんな事はさておき、素晴らしいのはロバート・デ・ニーロです。
「マイ・インターン」とは180度違う役所で、本来の力を発揮しているなと感じました。
「マイ・インターン」の気遣いの出来る優しいおじさんも素晴らしいんですが、やっぱりロバート・デ・ニーロはふてぶてしいマフィアのドンが似合いますな。
画面にいるだけで、ピシッと映画が締まるような雰囲気がありますから、名優と呼ばれる人は凄いですね。
映画全体としては、ラストはちょっとアレでしたけど、スピード感やスリリングな展開もあったので、93分をサクッと観れました。
終わってみれば、飽きずに観れていたのでいい映画だったと感じます。
ロバート・デ・ニーロの優しいおじさんはコチラ
レビュー俳句
「ラストには
納得せずとも
良作だ!」
ジェフリー・ディーン・モーガンもナイスガイで良かったです。