大泉洋の魅力がたっぷり、グッモーエビアン
大泉洋が出ているので、レンタルしてみました。
大泉洋がお調子者で元バンドマンの役ときたら、何となく楽しそうな雰囲気がしますよね。
グッモーエビアンのあらすじ
若い頃にパンクバンドを組んでいたアキは娘のハツキと母娘2人暮しで、仲が良く、親子と言うよりは姉妹のような関係です。
以前アキは、同じパンクバンドの元メンバー・ヤグと同棲しており、3人暮らしでしたが、ヤグはワールドツアーへ行くと言い残し、海外放浪の旅に出ていました。
そんなヤグが2年ぶりに日本へ帰ってきて、再び3人で暮らす事になります。
ヤグとハツキは血のつながりはありませんが、友達の様な良好な関係です。
なので、始めは3人暮らしも上手くいくかに見えました。
しかし、思春期になったハツキは進路の事や、お気楽すぎるヤグに次第にいら立ちを覚え始めます。
働きもせず毎日お気楽に過ごすヤグを「面白いやつだよね」と笑って許す母親のアキの態度にもイライラし始め、ついには衝突してしまいます。
アキとハツキ、そしてヤグは家族として、どうなっていくのか? と言ったお話です。
グッモーエビアンのレビュー
大泉洋のファンムービーとしては、とても面白かったです。
ヤグのお気楽で、ノリが命の行き方は大泉洋にピッタリで、そんな人いないよと思いながらも微笑ましく観れました。
アキ役の麻生久美子も自然な演技で、本当に笑ってるのか、演技で笑ってるのかわからないところもあったりして、アキという人物にかなり馴染んでいました。
ストーリー的には、シングルマザーの家庭で育つ思春期の女の子のもやもやが、爆発して丸く収まるというよくある設定ですが、お気楽人間ヤグというアクセントが効いているので、単に父親らしいとかじゃなく、父親らしくなくてもこんなに愛しているんだという部分が深く描かれていて、感動しました。
ただ、ヤグがかなりトンでる人物なので、リアリティは全くないです。
そういった面を排除して、おとぎ話のような感覚で観たほうが、観る人の精神衛生上よろしいかと思います。
あと余談ですが、ハツキの親友役でトモという女の子が出てくるんですが、それがあまちゃんでお馴染みの、能年玲奈でビックリしました。
あまちゃんの時より、演技が若くて見ていて本当に可愛いなぁと思いました。
「大丈夫かな? セリフちゃんと言えるかな」と感じてしまうくらい、初々しさが弾けてましたね。
これも余談ですが、ラストにパンクバンドの再結成ライブがあるんですが、大泉洋の歌の見せ方には感心します。
物凄く歌が上手い訳ではないんですが、それっぽくみせる天才だなと思います。
とにかく、それっぽく見えるんです。上手いですよね、ああいうとこは本当に。
今、大泉洋がたくさんの映画やドラマに出ているのも、あの多才ぶりがあるからなんだろうなと思いました。
笑いあり、感動あり、リアリティはないですけど、受け入れられる範囲の楽しい映画でした。
レビュー俳句
「多彩だな
何やらせても
無難です」
大泉洋はいいですね。そう思える映画です。