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「映画ヴィクトリア」ワンカット、140分回しっぱなしの驚愕映像!

映画ビクトリアの画像

『ヴィクトリア』 ©MONKEYBOY GMBH 2015
 
ベルリン国際映画祭やドイツ映画賞で数々の賞を総なめにした映画「ヴィクトリア」を知っていますか?

 

実はこの映画、カット割りがないんです。つまり、最初から最後までワンシーンの回しっぱなしなんです。
「物語はリアルタイムで進行する」でお馴染みの「24」ですらカット割りもしてるし、編集もしているというのに、この映画は一切カットする事なく、正真正銘のリアルタイムで物語が進行していくんです。
驚きですよね!
 
 

気になるストーリーは?

スペインから3ヶ月前にベルリンに来て、カフェで働くヴィクトリアが主人公。
 
ある日の早朝4時半、クラブから出たところで4人の若者に声をかけられ、初めは警戒していたものの、悪い奴らじゃないと感じ、ついていく事に。
 
しかし、4人の内の1人はヤクザとの金銭トラブルの真最中だった事から、ヴィクトリアもトラブルへと巻き込まれていくと言ったお話です。
 
 
 

脚本はわずか12ページ

この映画の上映時間は140分、つまり2時間20分なんですが、そんな長編映画の脚本がわずか12ページってどうなってるの!?と思いますよね。
 
ほとんどのセリフや動きは役者のアドリブで撮影したと言うのです。全編アドリブをワンカットで撮影してしまうなんて、他の映画では考えられませんよね。
 
しかも、実際のベルリンの街で撮影されているので、ハプニングなども起きてたみたいなんです。
 
街を歩くヴィクトリアと4人に酔っ払いがからんで来てしまって、それすらもアドリブで対処して追っ払い、さらにその様子さえも映画の中に納められていると言うんです。
ある種、事件ですよ酔っ払いにからまれるなんて。
 
でも、実は3テイク撮っていたと監督は後に語っているので、幻の2テイクが存在しているんです。
 
脚本もほとんどなく、役者のアドリブでの3テイクなので、残りの2テイクは実際に上映されるものとは全く違うものになっているのかもしれません。
 
DVDの特典に幻の2テイクを是非入れてもらいたいもんです。
 
 
 

カメラマンが大変

この映画は実際にクラブからカフェから団地の屋上から縦横無尽にベルリンの街を駆け回っています。
 
ワンカットで撮影したと言う事は、当然カメラマンは役者に付いて同じように140分ベルリンの街を駆け回っていたのです。
 
重いカメラを持って、時には走って2時間以上も、しかもミスなしで撮影し続けるなんて、1番苦労していたのはカメラマンだったのではないかな。
 
しかし、冒頭でお伝えしたとおり、ベルリンでもドイツでもたくさんの賞を獲ったので、カメラマンの苦労も報われたと思います。
 
 

5月7日から全国公開

そんな、これまで誰も見た事ないような驚愕の映像となっている映画「ヴィクトリア」は2016年5月7日から渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開です。
 
予告でのキャッチコピーは「ワンカットの衝撃」ですから、衝撃を目に焼き付けましょう!