映画「ザ・ブリザード」実話だけどもう少し脚色してもいいんじゃない
実際に起こった海難救助として有名な「SSペンドルトン号の救出劇」を映画化した作品「ザ・ブリザード」を借りてみました。
予告編では真っ二つになった巨大タンカーが印象的です。
映画「ザ・ブリザード」のあらすじ
舞台は1951年の冬、マサチューセッツ州です。
沿岸警備隊に所属するバーニー(クリス・パイン)は、まだ電話でしか話した事がない女性、ミリアム(ホリデイ・グレインジャー)と会うことになっていました。
ミリアムが女友達を連れてくるというので、バーニーも友人で、同じ沿岸警備隊員のガスと共に待ち合わせの場所に向かっていました。
4人は一緒にお酒を飲み、すぐに意気投合すると船に乗ろうという事になり、港の船に乗り込みます。
そこで、バーニーとミリアムはキスをするのでした。
そして、翌年の1952年2月、2人は結婚を約束しました。
沿岸警備隊員が結婚する時は、司令官クラフに報告と許可をもらう必要があったので、バーニーはミリアムとの事を話に司令官室に行きましたが、嵐が接近しており、報告もままならない状態でした。
一方海上では、大型タンカーの「SSペンドルトン号」が嵐に見舞われていました。
激しい波に船体はあおられ、亀裂から浸水してしまい、ついには船体が真っ二つになってしまいました。
船体の後方部分は何とかバランスを保っており、まだ沈没を免れていましたが、無線や操舵関係の機能を持つ前方部分が沈没してしまったことで、後方部分に残された乗組員32名は、ただ船が沈没するのを待つばかりの状態となってしまいました。
一等航海士のシーバート(ケイシー・アフレック)は、このままでは浸水がひろがり、いずれ沈没してしまうと考え、船体を浅瀬に座礁させようと行動を起こします。
その頃、沿岸警備隊ではペンドルトン号の救助に向かうべく、バーニーと3人の仲間が小型ボートで出発していました。
嵐の中の危険な救助になること知ったミリアムは、引き返す命令を出しもらえるようクラフ司令官にお願いしますが、とりつくしまもありません。
さらに、要救助者の数32名に対して、バーニー達の乗ったボートは12人乗りと言う問題も抱えていました。
果たして、バーニーは全員を救助出来るのか? 無事に帰ってこられるのか? と言ったお話です。
映画「ザ・ブリザード」の主なキャスト
クリス・パイン
ケイシー・アフレック
エリック・バナ
ホリデイ・グレインジャー
ベン・フォスター
映画「ザ・ブリザード」のレビュー
予告を観て面白そうだなと思っていたのですが、割とおとなしい映画で、もう少し盛り上がりが欲しかったなと思いました。
実話系なので、そんなにドラマチックにハラハラドキドキ感を盛り込んだ脚色が出来ないのはある程度分かってはいたんですが、それにしても予告の勢いはどこへ行ったのかと思ってしまうほど静かでした。
唯一盛り上がったの場面で言うと、バーニー達がペンドルトン号へ向かう場面で、小型のボートが木の葉のように波にあおられている様は、多少ドキドキ感はありましたね。
全体的に、パニックアクションと言うよりは人間ドラマに仕上がっていたので、予告ももう少し抑え気味で十分だったと思います。
ちょっと予告であおりすぎた部分はあります。
ストーリーは王道そのものでした。
船が遭難する
↓
今後の方針を巡って船内でもめる
↓
結局正しいことを言っていた方が勝つ
↓
そして双方仲直り
危険なレスキューと分かりながら行く
↓
待っている側はやめて欲しい
↓
でも行く
↓
みんな無事に帰ってくる
基本のパターンをちゃんと抑えてあったので、観やすかったですし、置いて行かれることもなかったですけど、欲を言えばもう少しアクセントが欲しかったですね。
同じ実話系でも「白鯨との闘い」とか「レヴェナント」に比べると、見劣りしてしまう感がありました。
その2つのレビューはコチラから
レビュー俳句
「予告見て
思ってたのと
ちょっと違う」
面白かったんですけど、もう少し脚色してもよかったんじゃないかなと思います。
3Dで観ていたら迫力だけはあったのかも