映画「任侠野郎」予告の殺陣は蛭子さんとは思えないほどの仕上がり。
©2016『任侠野郎』製作委員会
またまた興味深い作品を見つけてしまいました。映画「任侠野郎」です。
タイトルは昔のヤクザ映画のようですが、主演はなんと、あのおとぼけタレント・蛭子能収なんです。
これだけでも笑えてきますよね。
しかし、予告を見てもらえると分かりますが、内容はいたって真面目で、意外と見ごたえもありそうなんです。
あらすじと予告編
以前、関東中から恐れられていたヤクザ・柴田源治(蛭子能収)が本作の主人公です。
柴田は、元小里組の若頭で親分が正岡組に殺された事で、仇討ちの為に正岡組の組長を惨殺し、刑務所へ入っていました。
その後出所し、ひっそりとクレープ屋を営んでいた柴田の元に、かつての仲間が訪れ、驚くべき事実を伝えられます。
仇だと思っていた正岡組の組長は真犯人ではなく、榊組に騙されていたのでした。
しかも、榊組は正岡組の事業を乗っ取ろうと画策までしていました。
組長を失った正岡組は、組長の一人娘である時子が守っていましたが、抗争は激化していき、遂には柴田をも巻き込んでいくのでした。
果たして、柴田は真の仇討ちが出来るのか? 正岡組に対して仁義を通せるのか? と言ったお話です。
蛭子さんとは思えない殺陣に度肝を抜かれます。
主演・蛭子能収と言うバクチ
この映画のコンセプトは「カッコイイ蛭子さん」を撮ろうと言うもので、本編はいたって真面目なんですね。
コメディ路線じゃなく、真面目路線だからこそ、主演・蛭子能収と言うのは、物凄いバクチだと思います。
蛭子さんは、「【胸クソ悪すぎ】蛭子能収マジキチ伝説集めてみた【決定版】」と言うまとめサイトが出来てしまうほど、世間的に嫌われているタレントですから、主演にするのは勇気の要ることですよね。
蛭子さんの場合は、タレントのキャラとしての狙いじゃなく、本気でポンコツですから僕は好きなんですけどね。
僕みたいな人がいるからTVでも活躍できるんでしょうけど、嫌だったらチャンネルを変えれば良いTVと違って、映画はレンタルになったとしても、お金を払って観るものですからどうなるか注目ですね。
ちなみに僕はお金を払ってまでは見に行きません。
面白そうな作品だとは本当に思ってますけど、タダで観たいですね。TV放送とか。
脇を固める俳優人が豪華
上記のように蛭子さんでは客を呼べないと思ったのか、脇を固める俳優陣がとても豪華なんです。
柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕(TEAM NACS)、中尾明慶、やべきょうすけ、北原里英(NGT48)、大悟(千鳥)、橘ケンイチ(EXILE)、佐藤二郎と、そうそうたるメンバーです。
この面子ならお金払っても良いかなと思えてきました。
お金を取れない蛭子さんを、カバーしてありあまるお金を取れる顔ぶれなので、キャスティングは正解ですね。
演技力はどうなのか?
蛭子さんの演技は2時間ドラマのちょい役とかでしか見たことないですけど、ほとんど素の状態ですよね。
おとぼけた役も回って来易いですし。
今回は、おとぼけた役ではなく男気あふれる任侠で、しかもコメディじゃなく真剣モードですから、どんな演技をみせてくれるのか興味はありますね。
予告編でも台詞を喋っているのは仁義を切るところだけなので、他のシーンも観てみたい気もします。
ちびまる子ちゃんの藤木くんを明るくしたような、失礼で、卑怯な普段の蛭子さんとは180度違う、仁義を重んじる役柄ですから、どこまで役をものにしてるか楽しみです。
だんだんお金を払っても観たくなって来ました。
公開日
2016年6月4日から全国でロードショーです。