フルスロットルで駆け抜けた名優の思い出
とってもカッコイイパッケージの映画「フルスロットル」を借りてみる事にしました。
2013年に交通事故で亡くなったポール・ウォーカーの主演作なので、心して観ることにします。
「ワイルド・スピード」シリーズも結構好きだったので、亡くなった時はショックを受けたのを覚えています。
それ以降は、なんとなくポール・ウォーカーの作品は気持ち的に敬遠してしまっていたんですが、作品を観て楽しむ事が一番じゃないかなと気持ちを切り替えて、明るい気持ちで鑑賞しました。
フルスロットルのあらすじ
舞台は2018年のアメリカ。
大都市デトロイトにはどうしても解決したい問題があった。それは、通称「ブリックマンション」と呼ばれる犯罪地区が街の郊外に出来てしまっている事。
ブリックマンションは廃墟となったビル郡をギャングが占拠し、暴力と麻薬がはびこる無法地帯となっていました。(昔の香港の九龍みたいなもの)
高い壁で囲まれ、検問もあり、完全に市街地とは隔離されている状態です。
そのブリックマンションを取り仕切るボス・トレメインによって、中性子爆弾が盗まれ、あろう事か起動してしまったと言う情報が警察に入ります。
何とかして、爆発を防ぎたい警察は、元ブリックマンションの荒くれ者で、拘留されていたリノを潜入捜査官のダミアンと共にブリックマンションに向かわせ、爆発を阻止する事にしました。
こうして、無法地帯ブリックマンションに潜入する事になったダミアンはどうなってしまうのか? 果たして爆発は阻止出来るのか? と言ったお話です。
フルスロットルのレビュー
スカッとするアクションで観ていてとても爽快な気分になりました。格闘するシーンはもちろんなんですが、リノがブリックマンション内を縦横無尽に逃げ回るシーンは特に素晴らしかったです。
予告で出てきたゼロGアクションとは?
「ゼロGアクション」と呼ばれる重力を無視したような、飛び回るアクションは何なのか調べたら、パルクールと言うものを取り入れたアクションとの事でした。
パルクールとは、そこにあるそのままの地形を活かし、壁や階段や手すりなどを飛び越えたり、登ったりする自主的な運動の事だそうです。
ルールなどは特にないので、競技でもスポーツでもなく、あくまで体を鍛える為に生活の中で行う運動です。
なんだか激しい運動で、僕には絶対出来ませんね。
ポール・ウォーカーの凄さ
パルクールを使ったゼロGアクションで走り回るリノのシーンは、割りと序盤に出てきて、映画開始早々に度肝を抜かれました。
それもそのはず、リノを演じたダビッド・ベルと言う人は、パルクールの第一人者で、パルクール集団「ヤマカシ」の一員でもあったんです。
映画「YAMAKASI ヤマカシ」にも出演していました。
そのダビット・ベルの動きとアクションを序盤に見せ付けられて僕は、「ポール・ウォーカーはあの動きにはついていけないだろうなぁ、だって役者さんだから」と思っていました。
ところがどっこい、ポール・ウォーカーは凄かった!
ダビット・ベルとの格闘シーンでも一緒に走り回るシーンでも、遜色ないくらいにキレキレでなんだこの人たちは? 本当に俳優か? と思ってしまうほど凄かったです。
ダビット・ベルはパルクール出身なので分かるんですが、ポール・ウォーカーは俳優なのに凄いなと感心してしまいました。
こんな事を出来る人がもういなくなってしまったなんて、とても悲しく、寂しい思いになりましたね。
映画「フルスロットル」今後、何回も観る映画リストに加えました。
レビュー俳句
「寂しいときは
フルスロットル
観るのだよ」
とても楽しめました。映画の中に生きている事ってあるんですよね。