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空き巣!詐欺師!偽造師!みんなそろって「家族」! 「at Home アットホーム」レビュー

パッケージの裏面を見て、父親が空き巣で母親が結婚詐欺師と言う奇抜な設定が、なんとなく面白そうだなと思って「at Home アットホーム」をいつものTSUTAYAで借りてみました。

 

原作の小説は本多孝好の作品で、映画「真夜中の5分前」とか「スレーヤーズ・クロニクル」などで有名な人でした。

 

どちらの映画もまだ観たことは無いですが、なんとなく期待が高まります。

 

 

あらすじ

竹野内豊演じる森山和彦が主人公です。

和彦には家族があり、松雪泰子演じる妻の皐月、長男の淳、次男の隆史、そして長女の明日香の5人家族で、一見するとごく普通の家族なのですが、この家族にはある秘密がありました。

 

父である和彦は空き巣を生業とし、妻の皐月は結婚詐欺師、長男である淳も偽造師と、家族を支える収入源は、全て犯罪から生まれる犯罪一家だったのです。

そして、家族に血のつながりはなく、それぞれが過去につらい経験を持ち、逃げ出した先で偶然出会った寄せ集めの家族なんです。

 

和彦には過去に服役の事実があり、職にも恵まれずやむなく空き巣に手を染め、皐月は夫のDVに耐え切れずに家を飛び出し、生きる為に結婚詐欺師となりました。

 

子供達にもそれぞれ暗い過去があり、家を飛び出していた所を2人に拾われる形で一緒にいるようになり、名前も変え、家族になり、寄り添うように生きていく事を決めました。

 

ある日、和彦に見知らぬ男から電話があり、その内容は「皐月を拘束しているので、返して欲しければ1,000万円を用意しろ」というものでした。

 

と言うのも、皐月は結婚詐欺を働こうとしたカモに全てを見破られ、拘束されてしまったのです。

 

皐月はどうなってしまうのか? 和彦は、一家の大黒柱として家族を守る事が出来るのか? と言ったお話です。

 

 

【レビュー】

ストーリーは奇抜な設定だけじゃなく、ちゃんと5人それぞれのバックボーンまで、きちんと描かれていて深みのある面白さがありました。

 

後半の家族のピンチの時に、和彦がなぜ寄せ集めの家族にこだわるのかも、分かりやすく作られていてたので、すんなりと感情移入する事も出来ますし、竹野内豊かの演技もバッチリでした。

 

この映画で、一番の見所は松雪泰子の殴られシーンですね。

夫のDVのシーンでムチャクチャされるわ、誘拐されてからも殴られ続け、映画の前半以外はずっと血を流して、ボコボコにはれた顔になっていました。

 

映画のワンシーンの写真1

映画のワンシーンの写真2

 

アップになると少し怖いくらいに、傷のメークがリアルにされているので、よくこの仕事を引き受けたなと思いました。

 

映画の半分以上、ボコボコの顔での登場にも、断る事無く演じきった松雪泰子に「女優魂」を見たような気がします。

 

その他の見所と言うと、どういうつながりかは分からないですが、吉本の芸人さんがたくさん出ていました。

 

淳の本当の父親役で板尾創路、松雪泰子のDV夫に千原せいじ、誘拐するカモはウーマンラッシュアワーの村本大輔と、吉本勢がたくさん。

 

特段、演技が下手と言うわけではなく、むしろちょっと上手いんですが、お笑い芸人さだ~という意識が頭をちらついて、若干邪魔でした。

出るのは一向に構わないんですが、一作品に一人までだと思います。それ以上だとお笑い臭が出てしまって、コントっぽく見えてしまうんですね。

僕だけですかね。。。。

 

とにかく、松雪泰子の熱演が光る良い作品でした。

 

 

レビュー俳句

「吉本が

  頭をちらつき

      邪魔になる」

芸人さんたちはコントで鍛えられてて演技は上手いんですけどね....